2つの装具があるストーマのそれぞれの特徴

介護で使われるストーマとは、手術によってお腹に作られた排泄物などを出すための出口のことをいいます。人工肛門や人工膀胱とも呼ばれているものです。ストーマの装具には、排泄物をためるストーマ袋とストーマ袋をお腹に粘着させるための面板と呼ばれる皮膚の保護材があります。これは、週に2~3回のペースで交換が必要です。面板には、平面型と凸面型の2つがあり、基本的には平面型が採用されています。凸面型は、ストーマの高さが足りなかったりストーマの装着部分の周辺の肌がくぼんでいたり、深いしわがある場合など、肌の状態に特徴がある時に採用されます。また、凸面型は柔らかさなどいくつか種類があり、生活習慣や肌の状況などに合わせて選択することが可能です。

介護で使用されるストーマは、大きく分けてワンピース装具とツーピース装具の2つがあります。ワンピース装具は面板とストーマ袋が一体となっているものです。ワンピース装具の特徴は、面板が軽くて柔らかく、面板からストーマ袋が外れてしまう心配がありません。次にツーピース装具は、面板とストーマ袋が別々になっているため、2つを組み合わせて使用します。特徴は、面板まで一緒に交換する必要がなく、つけたまま袋のみの交換が可能な点です。そのため、日中の活動時と夜の就寝時など目的に合わせてストーマ袋を変えることだってできるのです。ストーマは防臭や防水効果があるため、漏れの心配は基本的にはなく、袋にたまった排泄物はそのままトイレに流すことが可能です。